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ビアズリー展✜風文庫 [趣味関係]



2月の上旬、まだコロナ禍がパンデミックを危ぶまれるほどではない頃、
芦屋川駅の少し山手側にある古書店・風文庫さんのビアズリー展に行って参りました。
ランチ&デザートを一緒にしたw子様は小学生ぐらいまで近所に住んでらしたので
連れて行ってもらえたワ。
因みにランチはトルコ料理で、移動後頂いたデザートは川沿いのお洒落系。
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展示場所の、昭和を思わせる暖炉のあるスペースがかちょいぃ!
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凄かったのは、この、この、この、貴重な書籍類を手に取って拝見できるということ!
美術館のガラスごしてしか見られないようなこの書籍を、
紛れもなく時代を伝える今や文化財に相違ないこの書籍を、
あのビアズリーを紹介する文献類で見たことのあるこの書籍を、
触って、ページをめくって、眺められるって…
なんということ?!
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ビアズリーの絵柄が無茶苦茶好きとか滅茶ファンとか
そんなのではないのですけれど、
あの白と黒の線で描かれたモダンでスタイリッシュではあるものの
古典的モチーフをベースにした
とても高いデザイン性と悪魔的な妖しさに心酔。。

描かれているキャラとかにはほぼほぼ惹かれないというか関心を逸らしているのですが
(むしろスルーしたくなるような人物が大方、というより見てはいけない感も)
画面の構成というか世界観が卓越した魅力を放っていて、
囚われずにはいられないという稀有なクリエイター。
結核で早世したこともあって、世紀末の悪の華的伝説の人物のようにインプットされているのですが、
自らデカダンな生活を目指したというより繰り返す失意の苦労人的なイメージが強いです。
(伝記をちょっと読んだことがあるくらいだけど)

勝手な思い込みかもしれませんが、
恐らく日本人は他の国と比較すると高い割合であの平面的な彼の作品が好き。
というか元々受け入れ易い土壌があるかと。
ちゃんとした解説とか読んだわけではないけれど、
時代からもきっと浮世絵はじめその他日本の絵画や工芸品からの影響も遠からずあると思われます。
…て、だれが見てもある時期の絵はあからさまにそうだワw

ウィキを見たら、山岸凉子氏や魔夜峰央氏にもその影響が見られるとか。
おー、魔夜氏、思いっきりそうだワー!
でも、山岸さん、わかんなかった。
わたくしとしては、竹宮恵子さんの作品の背景というか装飾的な部分に感じられたのだけれど…。

とにかく、これだけのものを公開して下さった方に感謝しかない素晴らしいコレクション展でございました。



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