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go to 名古屋 その8 [旅行関係]



市政資料館から名古屋城の遺構を思わせる道を更に歩いて
名古屋市役所の北西角地まで。

南北に並んで建つ名古屋市役所と愛知県庁
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市役所の時計塔には二層の瓦屋根が。
てっぺんには四方にらみのしゃちが載っているとのこと。
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よりお城色の強い県庁の屋根
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市役所は昭和8年、県庁は昭和13年の竣工で、
九段会館等に見られる西洋建築の躯体に城郭風屋根を載せた日本趣味の近世建築は
戦時色の高まりを時代背景につくられた帝冠様式のこと。
名古屋城を意識したものかと思ったけど、愛知県が陶磁器所という意味も含ませているのだとか。


お腹すいた~とか思いつつ、さて次はどこに…と迷ったのは
この日目にしたチラシとポスターの2つの展覧会。
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徳川美術館と蓬左文庫が巡回バスメーグルの路線上にあることと、お昼を食べられそうなこともあって
「殿様が好んだヨーロッパ」展を選択。
やっぱり展示数は少ないと思っても、金唐革の写真に惹かれてしまったのよねぇ。。
(朝昼と名古屋城東 市役所~徳川園~文化のみち 二葉館間は二回乗車しましたw)


ところが…徳川園の和カフェ蘇山荘は貸し切りか何かで、ショップ葵の天むすも売り切れ…!
広い敷地周辺の飲食店は遠く、お昼は諦めることに。

徳川美術館の展示はさすがは御三家の尾張名古屋らしく豪華で素晴らしいもので、
常設展示品も名品が目白押し。
刀剣とか、打掛とか…。
因みに武家では打掛、公家では掻取り、遊里は仕掛けと呼ばれているのだとか?

刀については今まで絵で描くのにおかしくない程度ぐらいしか興味はなかったのですが、
小柄の収納位置が解明!鞘に櫃穴があって差し込むようになってたんですね?
(柄の頭から差し込んでるのか?と)
更に小柄のあるのは裏側で、表側に笄を装着する刀も。
柄の鮫皮は一般的には細かい方が上質とか、柄の紐の巻き方とか…
と書いたところをみると、やっぱり刀身そのものより装飾的な部分に関心がいっていたようです。

特別展の展示は奥の方で、書き物類はそれこそ駆け足で、
やっぱり衣類や装飾品、絨毯等の手工芸品中心の鑑賞となりましたが、楽しかったです。
お目当ての金唐革は一見しただけで違いの解る日本製の展示もあり、
今まで書籍等で見覚えのあるものでしたが、思っていたより点数が多く、見ごたえがあった~[ぴかぴか(新しい)]

改めてじっくりと拝見したい美術館でした。







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go to 名古屋 その7 [旅行関係]



「文化のみち」は二葉館をほぼ中央に
東西は名古屋城から徳川園、南北は名鉄瀬戸線と地下鉄桜通り線に囲まれた地域で、
特に二葉館の東寄り通り縦横3筋に囲まれた白壁・主税・撞木町は
文化人・財界人が暮らした歴史的建造物が残り、街並み保存地区となっています。

カトリック主税町教会
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料亭か茂免(旧中井洋紙店主邸)
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現在もお住まいの櫻井家住宅
(丁度おうちの方が自転車で出てこられて写真を撮るのに行ったり来たりしてしまった[あせあせ(飛び散る汗)]
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旧料亭樟などの板塀が連なる白壁筋
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高速道路を隔てた聖マルコ教会
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ちょっと離れて名古屋市市政資料館
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ドラマ「半沢直樹」に出てきそうなホール
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展示や説明のある部屋も。
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こういうのは明治村以来
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お腹は空いてきたけど、頭は容量一杯一杯。
じっくり滞在したいところだったのだけど、くまなく詳細を見て回ることはできず次へ。





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go to 名古屋 その6 [旅行関係]



旧豊田佐助邸。(豊田佐助は豊田自動織機創業者豊田佐吉の弟とか)

こちらも応接間として活用された豪奢な洋館と和館の取り合わせ[ぴかぴか(新しい)]
いずれもドドーン!とした存在感!

銀行を思わせるような重厚さ。
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一階和室。
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時代を感じさせる素敵なタイルのトイレ。
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波々の手摺にセセッション感が。
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洋館部分の二階和室は上げ下げ窓で囲まれ、欄間もガラスの洋館テイスト。
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光の加減で輝きが変化を見せる襖。金砂子が使われているとか?
最初はなんか豪華だったぽい襖紙だわねぇと気付かなかったのですが、
雲間の太陽の出方とか光の差し込み具合でおおぉ…!と。
特に金砂子がキラキラ~~[ぴかぴか(新しい)]
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和館の方の二階。
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この水紋がお好み[黒ハート]
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客間主体ですが、ちゃんと使用感のようなものもあり、名古屋の実業界の隆盛を伝える佳き邸宅でした。






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go to 名古屋 その5 [旅行関係]



二葉館から徒歩数分で「文化のみち 撞木館」へ。
輸出陶磁器商井元為三郎の元邸宅。

洋館側が入口になっています。
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大正末期から昭和初期に建てられたということで、
スパニッシュなセセッション様式といった印象。
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こちらでもステンドグラスが印象できですが、どちらかというと直線的なデザイン。
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入ってすぐのところにカフェが。
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座敷側から見たらこんなテラスも。
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なんとトイレへの入口。
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二階もステキ[ぴかぴか(新しい)]
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洋館部分は商談用に使われたということで、
館全体が現在市民活動の場として活用されているとのこと。
庭を囲むようにして繋がって建てられている和館もとてもお見事で、
この時は伊勢型紙展が開催されていました。
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最初の二軒だけでもすでに大満足~!
そしてまた新たに魅力的な展覧会のフライヤーを取得。。





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go to 名古屋 その4 [旅行関係]



go toキャンペーンでは列車と宿泊費が旅行代金の35%オフになる他、
15%分の地域共通クーポンが配布されるわけなのですが、
意外と電子クーポンの使える場所がない~。
元々ホテル周辺は居酒屋系のお店がほとんどだったこともあって、
コンビニでまず1枚使おうと、1000円以上になるようお買い物し、夕食もそれで済ませました。
(でもファミリーマートは紙クーポンのみで、ちょっと離れたセブンイレブンまで行く必要が)
もう一枚はお土産で使おうと考えていたけど、
結局、翌日急遽回ることになった徳川美術館で使えたのよね。


一夜明けて晴天[るんるん]
この日は名古屋観光ルートバス「メーグル」で「文化のみち」周辺を巡回。
名古屋駅のバス乗り場が思ったより遠い場所でホントにこの道でいいの??ととまどったけど
ホテルの人にきいたのとスマホのお陰で迷わず辿り着けました。
そりゃあ名古屋駅ですものね、広いといえば広い筈。

最初の訪問は二葉館。
かの川上貞奴と福沢桃介が大正から昭和初期にかけて暮らしていた和洋折衷の館(移築復元)。
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西洋でも有名な日本の女優第一号の御殿ではあるけれど、
実業家・福沢桃介の木曽川電力工事中の迎賓館的役割も果たしていたとのこと。

ステンドグラスが美しい。
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なんとっこのステンドグラスは杉浦非水デザインだとか!
しかも非水は福沢桃介の義弟なのだとか?!(非水の妻が桃介の妹)
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世紀末好きには見覚えのある衣装とポスターの展示。
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どこもかしこも趣味の良い造り。
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川上貞奴を最初に知ったのは大河ドラマ「春の波濤」でした。
その後もベルエポックやアール・ヌーヴォー好きには馴染み深い存在となるわけですが。

電力王の迎賓館的役割と知ると、
元プロ(貞奴は芸者から女優に)の手によるおもてなしを連想しないわけにはいかず、
玄人から社交界の花形への転身といえば、明治の元勲夫人を連想。
半玉時代から貞奴の近しい存在だった伊藤博文周辺の伝統スタイルに
思いを及ばさずにはいられなかったのですが…
ファーストレディ伊藤梅子はじめ政府高官たちの妻は正妻、桃介は福沢諭吉の娘婿。
当時は法律で側室が認められていた時代ですが、
昭和生まれにとっても理解はできても、平成や令和の時代からすると心情的にはちょっとフクザツ。。





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go to 名古屋 その3 [旅行関係]



そして続けてノリタケの森訪問を予定していたのですが、
ふと目に入った一枚のポスター。
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なにこれ?
中世彩色写本?
見てみたーい[黒ハート]

丁度オールドノリタケでお腹一杯状態になっていたことと、
不覚にも「ドニチエコきっぷ」で「入場料割引!!」を「入場料無料!!」と読んでしまっていたのよね[あせあせ(飛び散る汗)]


どうやらこの日は展覧会初日らしく華やかでゴージャスなエントランス。
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展覧会続きで満腹というか脳みそ飽和状態であんまり記憶に残すことはできなかったのですが、
とても充実した内容でした。

細密で美しい時間をかけて写された祈祷書の数々[ぴかぴか(新しい)]の他、制作過程の展示も。

その昔ゼミで「プレ・ラファエロ(ラファエル前派)」をテーマにした人がいて、
「なんでラファエロにこだわる?」→「ラファエロに特化というより中世美術全般が対象」の意みたいな応答で、ただ漠然とふーん、、だったのを忘れられずにいるのだけど、
祈祷書の模様にモリスの壁紙そっくりなのがあったりして、
あらためて具体的に中世美術にモチーフを求めたりしてたのねと納得。
そうなのよね、精神性とか制作姿勢とかいうだけじゃなくそのまま復古というか…
インスパイアとかオマージュ、リスペクトとも言えるけど
まんま引用といったものも含まれていたという訳で。
「パクりとか」叩かれるのとそうでないのの線引きってどこなんでしょうね?
といつも思ってしまう。
最近ネットでみつけた答えでは、自分の中に消化して取り込んで
要素として自分の作中に活用して表現するならOKみたいな説明が。

それはさておき吸収保存能力を確保して臨むべき美術展でした。
わたくしの容量のちぃっこい脳みそではハシゴで訪問するにはもったいないなかった~。







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go to 名古屋 その2 [旅行関係]



たまたまツイッターで目にした麗しのオールドノリタケの画像[ぴかぴか(新しい)]

へぇこんな美術館があったんだ・・と思っていたら、「陶板展」とな??

特別展として開催中の告知の写真がもう大好物[黒ハート]

一時欲していたオールド・ニッポンとかエッグシェルとよばれているカップ&ソーサーを連想させる絵柄に引き寄せられるように名古屋行きを決意したという…!
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わーん?やっぱり素敵~[黒ハート]
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ちょっと京薩摩を思わせるような細かさ[ぴかぴか(新しい)]
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他にも大好物な真葛焼きはじめ色々な和陶器の展示もあり、
そちらはどうしてもかつて行ったことのある専門展示と比較してしまいがちでしたが、
これだけの種類のものを手広く集めていると点については
流石「瀬戸物」のお膝元、ここは集散地名古屋なのねと実感。
言われてみれば…と今まで気づいていなかった産業としての陶磁器の括りに気付かされました。
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そしてオールドノリタケ。
麗しい~~[ぴかぴか(新しい)]
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オールドノリタケはかつてそれっぽい雰囲気のを板にアクリル画で描いたぐらい好きでしたね。
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go to 名古屋 その1 [趣味関係]



ある時目にした美術館の公式ツイート。
オールドノリタケの金盛りバラの花瓶の画像付きで、10月1日開館三周年とか?!
へぇーっ、こんな美術館どこにあったの??
えっ、現在陶板展開催中とな?!
これは…行きたい!

ということで、10月の末go toキャンペーンにのっかって1泊2日でフルに回ってきました。
わたくしの記憶に間違いなければほぼ…ほぼ、13年ぶりのあの日以来?!(某氏のイベント&オフ槐)

地下鉄や新幹線が密にならない時間帯を狙って出発。
指定席だったけど、隣のいない席を求めて移動して名古屋まで。
途中米原や岐阜羽島も停車する号だったのでなんかわたくしも含め周辺の乗客が
人の乗車や下車に併せて席を回ってたワw

名古屋ではなんとっ!昔買ったユリカ(プリペイド式の市営交通カード)を
券売機では受け付けてもらえなかったけど、払い戻してもらえたワ!(50円だけど)

で、土日エコ切符なるものを買って最初に目指したのがどこかというと…元遊廓。
とりえずお昼~~!と思ったものの、最寄り駅に着いてから迷いました!
近くの筈なのに途中から離れて行ってしまったのよね~[あせあせ(飛び散る汗)]
初めてスマホのナビを使ったけど、
やっぱり自分の中に現在地の東西南北がインプットされてないとムリ~[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


ということで、なんとか到着。

元遊廓建築(旧牛若楼)を利用したお蕎麦やさん。
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待っている間、ちょっとだけ奥の座敷を覗かせていただきました。
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そして注文したのは
そばがき&桜海老のかき揚げ。
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これが…無茶ウマ[るんるん]

そばがきってその昔信州でその存在を知ってすっごく美味しくて、
その後東京で注文したらあれは幻だったのか?と思えるほど別物で、
それ以来何十年ぶりかに注文しようと思ったのですが、
こちらも別物で大層美味しかったです。
やわらかい生麩みたいな感じでしょうか、溶けたお餅のようなトロトロ感が。

かき揚げは、かき揚げの概念を打ち破るサクサク感で、
なんかスナック菓子でも食べているような後を引くやめられなさがあり、
両者ともペロリと平らげてしまいました。いずれもお塩でいただきます。


腹ごしらえもできたので付近の徘徊開始。
やっぱりわたくしの勘って当たらないもので、地図を見直して遺構の残る通りを絞って
遊廓の香り探し。

判りやすい大門。
新大門商店街の太閤通り側。
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たけくらべの冒頭は「廻れば大門の見返り柳いと長けれど」で、
あちらは「おほもん」と読むらしいのだけど、こちらは「だいもん」?「おおもん」?

隆盛期の様子を伝える写真が近くに。
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所々に昔を偲ばせる建物が。
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一番の大店で数年前までは料亭をしていた旧稲本楼はすでに取り壊され工事中でしたが、
元妓楼の料理旅館旧「松岡西店」はデイサービス施設として改築され、現役活動中。
妓楼や結婚式場も兼ねた旅館時代の豪華な設えはまだ健在のようです。

左側が旧「本家長寿楼」旧「一徳(ぴんとく)」で、右が旧「四海波」。
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「松岡西店」の看板がかかる裏手の南側の建物入口。
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反対側(北側)の大門。
(昔は高級妓楼がこちら側に集中)
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やっぱり帰りも駅近くまで自信満々で辿り着いてるのに地下鉄入口が判らず…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
この後は迷うことはなかったのですが。





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