J様と洋画 3 ~タイトルおんなじ~ [20世紀Jュリー]
「勝手にしやがれ」(À bout de souffle 1959年)
>ハンフリー・ボガートを崇めるミシェルは、マルセイユで自動車を盗み、追ってきた警察官を射殺する。(by ウィキ)
「サムライ」(Le Samourai 1967年)
「わ~、タイトル同じ!」
と、新参ファンとしては重大発見をしたような気でいるのですが、
昔からのファンの方にとっては
すっごく当たり前な周知の事柄なのかも?
一昨日、ちょっと検索してたら、
「阿久流ダンディズム」という言葉に行きつきましたワ。
(氏のHP イベントの項)
多くの作品に携わった作詞家の阿久氏流のダンディズムを体現したのがJ様?
その一つがソフト帽+スーツorコートスタイルだったのかしら。
大体からして、
「カサブランカ・ダンディ」って、
ボギーの時代をリスペクトして謳った楽曲。
♪ 男がピカピカの キザでいられた
♪ 男のやせがまん 粋に見えたよ
この路線のベースにはいつもボギーがいて、
懐古しつつも、70年代風ダンディズムを創造されたってことでしょうか。
「カサブランカ」(Casablanca)
このコピー(青字)もまた…
1942年製作のアメリカ映画。
「勝手にしやがれ」が、ボギー崇拝、
「サムライ」が、舞台を30年代に設定してたのに対し、
意外だったのが、過去を描いたのではなく
リアルタイムの作品だったこと。
退廃的なディートリヒ派にとっては、
健康的なバーグマンも
どうみてもイケメンというには渋すぎるボギーことハンフリー・ボガートも
お好みではない上に、
ストーリー自体もなんっかもんもんとした終わり方だったなので、
タイトルのもつ異境趣味的な響きだけが独り歩きしてるような
映画だったのですが…。
気障とやせ我慢のダンディズム映画と思えば
また違った捉え方が出来るのかも。
(観たの10代だったし)
イヴォンヌ Where were you last night ? 昨夜どこに?
リック That's so long ago, I don't remember. そんなに昔のこと覚えていないね。
イヴォンヌ Will I see you tonight ? 今夜会える?
リック I never plan that far ahead. そんな先のことはわからない
??
なんかどっかで…。
「憎みきれないろくでなし」?
♪ 昨日は昨日でどこかでうかれて 過ごした筈だが忘れてしまったよ 気障な台詞だね
明日は明日で楽しいだろうが 余りに遠くて予想も出来ないよ 使い古しだね
あぁ、今夜ではなく明日だったのね。
え゛っ?!
名台詞を検索したらウィキで…
>第28位:"Play it, Sam. Play 'As Time Goes By."
「あれを弾いて、サム。『時の過ぎ行くままに』を」
そ、そういうこと~~~?!
(因みに、"Here's looking at you, kid."「君の瞳に乾杯」も、同作品から5位にランクイン)
もいっちょ、ウィキによると、
後にアルバム「A SAINT IN THE NIGHT」で
「この惑星の終わりに」というタイトルでカバーされてるとか。
>「AS TIME GOES BY(時の過ぎ行くままに)」
>1931年にハーマン・ハプフェルドによって書かれた楽曲。1942年の映画『カサブランカ』主題歌。
同アルバムには「昼下がりの情事」も。
>FACINATION(魅惑のワルツ)
>1957年の映画『昼下りの情事』挿入歌。
「ダーリング」もタイトルおんなじの映画が(Darling 1965年)。
日本では1968年公開のイギリス映画。
ストーリーだけ読んだらダンディズムの片鱗もなさそうななんてことない映画なのだけれど
出演のダーク・ボガード(ん?一瞬ボガート繋がりかと思ったけど、ボガード?)って
「地獄に落ちた勇者ども」
http://www.youtube.com/watch?v=pYFBkE5iPPM&feature=related
「愛の嵐」
http://www.youtube.com/watch?v=CtLf_-9nXUs&feature=related
ご出演?!?!?!
「憎みきれないろくでなし」や「サムライ」の衣装を連想させる
件のコスチュームのあの映画。
他にもさら~っと流して検証してみただけで、
映画のタイトルと被る楽曲タイトルがいくつか。
内容は全然関係ないみたいですけどね。
昔の映画タイトルって美しい日本語の宝庫?
あ、どちらかというと訳者のセンス?
「嘆きの天使」(1930)言わずと知れたディートリヒの出世作
「どん底」(1936)ジャン・ギャバンのフランス映画だけどロシア文学が有名?
「赤と黒」(1954)こっちも小説が有名
「愛情物語」(1956)実在のピアニストの生涯
「灰とダイヤモンド」(1957)重そうな戦争映画
「追憶」(1973)ラブ・ストーリー
邦画にもいくつかあって、
それこそ全然関係なさそうなのだけど、
「霧笛」(1934)横浜の外人居留地が舞台
「流転」(1956)終戦後の大阪が舞台
「再会」(1975)野口五郎主演?
もっとありそうなのだけど、とにかくキャリアが長いだけに
アルバム収録曲だけで何百もあるみたいでしよ。
えへへっ、
映画そのものではないけれど、
関連動画で久々にヘルムートをみたワ。
http://www.youtube.com/watch?v=AdTitOs8n6A&feature=related
後半は「ヴェニスに死す」。
ダーク・ボガード氏は
美少年の代名詞ビョルンとも共演。
http://www.youtube.com/watch?v=4Rm0ghBL-24&feature=fvwrel
もはやもう全然関係ないけど、コンラートことヘルムートにどきどき…❤
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