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槙、フォーエバー? 8 [金色の翼]


第13話 偽りのキス
第14話 心の鎖


「果報は寝て待て」?
被害者に徹した槙はお陰で、世界一裕福な未亡人に膏薬を貼って貰うという栄に浴します。

槙は「修子ヴァンピーロ説」の噂の出所の張本人であることを認め、謝ります。


槙は、きょうだい愛と、容疑者の痛みという共通点をダシに、
四の五の言う修子に、
「あなたが誰を殺してようと殺してなかろうと、そんなことどうでもいい」云々。
「それよりも俺にとって大切なのは今目の前にあるあなた自身だ」
と、訳のわからない理屈を言い立てながら、おもむろに近づくと、

唐突に、あらん限りのテクを込めて、修子に口づけます。
    


その現場をドアの隙間から覗かれていたとも知らずに…、

夢中で、テクを駆使して、

唇を貪りますが…、
   
あまりのしつこさに、怪力の修子に、押しのけられ、
挙句の果てに「それでも夫を愛してる」とうそぶかれます。


修子と入れ替わりにやってきたのは、澪、いえ、理生でした。
  ちょっとだけ
  な、なんか、
  か、かぁい~?♪
  部屋に残された槙を、
                             兄の唯一の遺留品となった青つなぎが見守ります。



一方、小鳩の前に突然舞い降りてきた猛禽の如く、自分の唇に、激しく、熱い印象を残して行った槙のことを、玻留は忘れることが出来ませんでした。
あの日以来、ソドムの町に足を踏み入れた旅人のように、背徳の罪に、恐れ、おののきながらも、
ますます惹かれていく自分を押しとどめらずにいました。
ですが、その心情を素直に槙に打ち明けることができません。
玻留は、思いつめた挙句、憔悴しきった状態で、ワイン湯を浴び、溺れてしまいました。
  
修子から連絡を受けたホテルの男性従業員によって、玻留の身体が運ばれます。
この切羽詰った状況の中で、槙は、玻留の太腿に翼を拡げた赤い火傷の跡があるのを、見逃しま…、見逃しませんでした?見逃さなかった??とにかく、脳裏に焼き付けたようです。



哀れに思った槙は、玻留にキスしてやります。

命を賭して―、
ようやく、玻留は求めて止まない槙の唇に、再び触れることができたのでした。


槙は、自分のモテモテ振りに困惑顔です。

不安になった理生は、必死で槙を繋ぎとめておこうと、その唇にちゅーをします。
「ゲームに勝つまで、あなたの魂は私が預かる。この唇で彼女にキスしてくるといい」
ゴシックな風貌の修子に対抗したのか、中世の魔女のような訳のわからん言葉を吐きながら…。


そして玻留もまた、自分の不安な心を繋ぎとめておいてくれるよう、修子に懇願します。




槙は、自縄自縛の修子の鎖を解いてみせると、
自信たっぷりで、再び修子に口づけしようとしますが、
 

修子に突き飛ばされ、

床にもんどりうって倒れ込みます。



修子、怪力?




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