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裏切られなかった美術展 [趣味関係]



タイトル「裏切られなかった美術展」って…w
つまり中身が期待と同等かそれ以上だったってことですわよね。
少し前危険、やばそうと思って覚悟して行っても予測以上に期待とは異なる内容だったこともあって
ご馳走様な美術展に出会えると嬉しいものです。

しかも満腹ゲプッというより腹八分目の丁度良さ、
好物の占める割合が高いというのは有難いことでございます♪

きっかけはたまたま。
Twitterでフォロワーさんがあげてらしたのをおみかけして、
出かけたついでに時間があるし、近所だし、きょうは一日乗車券持ってるし、で
気軽な気持ちでささささ~っと。

都会のビルの中の新しい美術館。
kouryuu.jpgHPから勝手に拝借

ざっくりというと南蛮文化との交流展みたいな感じでしかね。

主に絵画と螺鈿漆器。

絵画は日本人絵師が描いた安土桃山時代の洋風の大屏風絵等をメインとしたもので、
手法やモチーフが西洋風。
ポスターの絵もそこから切り取ったものなのですが、
これを見る限りではてっきり南蛮の国からもたらされた文物と思っておりました。

描線がメインの日本画とは違い、
ちゃんと陰影のある写実的な絵も描かれていたことにちょっと驚き!
しかもそれが本家とさほど遜色のない出来栄えであることにもびっくり。
未知のものばかりなのに!と思ったけど、
現物や状況を西洋人も目の当たりにして写生してる訳じゃないし。
双方ともに稚拙なところがあってもご愛敬?

モチーフの一部には西洋からもたらされた洋書や銅版画を参考にしているということで、
本家の展示もあったりして、
興味深く見ることが出来ました。


この種の展示を見るとき昨今考えさせられるのが今時の「盗作」問題。
「模倣」とか「オマージュ」とか「著作権侵害」とか色々…。

私は「〇〇風に××してみた」という作品が大好きなのだけど、
これねー、線引きが難しすぎて、とても語れないワww

でも誰もが知ってる作品で、金銭的な儲けがなく、
明らかにリスペクトしてアレンジしているのであれば
やたら「盗作」と叩くような風潮はどうかと…。
そういう人たちはこのような屏風を見たときもそういう方向からの目で見てしまうのしらと考えてしまいます。

西洋という未知の文化の扉が開かれ、憧れ試そうと挑んだ安土桃山の絵師の心意気みたいなのに賛辞を贈りたいとしか思えないのだけど、
元絵を描いた西洋の画家にとっては
著作権侵害、販売差し止め、損害賠償請求みたいなことになるのでしょうかね?
うーん、うーん、、、???

まあとっても無粋な話になってしまいましたが、
少し前、着物の柄に関して、盗作問題がSNS上で取り上げられていたことがあり、
ちょろ~~っと考えてみたという。

確かに絵画やデザインとしてみるならば問題となるレベルのものではあったのですが、
アンティーク着物に馴染みが出来てくると
展覧会の展示や骨董市の販売ではよく似た意匠(絵羽でも小紋柄でも)をみかけることがしょっちゅう。
あ、私の持ってる古布とそっくり!というようなものもあちこちで。
多分当時の流行りだったのでしょうね。
着物の場合は形が同じなので色と柄が、
洋服の場合のシルエットや素材感、アイテム等が、
流行のスタイルを形成する素材となることと思われます。
でも、コレクション発表前のデザイナーの作品でもなければ
大衆に行き渡ったものをパクリだ盗作だと叩かないのはなぜ??

今回の騒動はアウトだったけど、
一般的に伝統的な絵柄を受け継いでいることの多い着物の柄を洋服のスタイルに近いものとみるなら、
著作権に触れる触れないの線引きはどこに?ということをちらっと考えてしまった騒動でした。


…ということで、ちょっと他人事とは思えなかったわたくしは
オマージュ、リスペクト、パロディ好きで
これってちょっと冷や冷やものの問題という訳で…。

西洋への憧れから西洋画に果敢に挑戦する絵師に共感、賛辞を贈りたい気持ちは大。
真似された西洋人の画家も「ほーっ、東洋人頑張るやないか」ぐらいにしか思ってないと思うのですが。
印象派の画家に真似された浮世絵師だって著作権侵害とは言ってないと思うし、
これが真似だからといって叩いた人は当時いなかったと思うのでしよね。
ということで、なんでだろ~?なんでだろ~?なわたくし。
(どっかで何か読めば解説してくれてるんでしょうね)

ということで、脱線のまま次回に続く~。








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