槙、フォーエバー? 5 [金色の翼]
第6話 殴った痛み
第7話 企みのメモ
修子は、槙をぶったことを謝ります。
島を出て行こうとする修子を引き止めようと、槙はマッキー劇場を続けます。
「だったら早くこの島を出て行って下さい」、
「所詮、僕達は旅の途中に転がる石ころのようなもの」と一席ぶち、
まんまと修子から「島に残って理生の力になりたい」ということばを引き出すのに成功します。
修子をのせたつもりでほくそえみますが、のってやっていたのは修子の方でした。
せっかく、「理生さんにとってもあなたにとってもその方がよさそうだから」と、
仄めかしてくれたというのに、
うかつにも、右から来たものを左へ受け流してしまいます。
「次はどんな手をしかけるか…」
上手くことが運んでいると思い込んでいるお目出度い二人は、策を練ります。
今槐、悪い顔てんこ盛り~。
思いついたのは、滑走路の仕事で鍛え上げた使用人の肉体美を見せつけることでした。
人妻だったとはいえ、じいちゃんの身体しか知らないと思われる、
しかも、もう数ヶ月もご無沙汰な筈の修子に、
どこぞの国の森番や、どこぞの昼ドラの別荘番にも
負けない肉体を誇示して、ドキドキさせる作戦に出たのです。
槙は知らなかったのです。修子には…、
もっと若くてピッチピチの肉体が張り付いていて、
決して不自由していないということを。
修子は修子で飴をばら撒きます。
(ビッキーズは飴を撒き過ぎて解散しました。スッチーはピン芸人としてやっていくそうです。須知軍曹じゃないのか。)
タオルで拭き拭きしてやると、
槙が昔よく好んで着ていたような、見るからに遊び人風な柄のシャツを用意して、着替えさせます。
そこに、ピチピチが帰ってきて、詰め寄ります。
槙は、「将を射んと欲すれば先ず馬を…」に倣って、
修子をおとすには、先に玻留を手なづけようと判断します。
ガンを飛ばしまくる玻留の許に、
突然、舞い降りてきたような
槙のちゅーは、
その身体に、封印しようとしていた感触を甦らせ、
その心に、同性に対する思慕の情を芽生えさせるのでした。
槙が唇に残していった烙印は、忘れがたい感情を呼び起こし、玻留を支配します。
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