松嶋屋❤ [芸能関係]
シネマ歌舞伎を初めてみました。
演目はコレ。
最初に見たのはテレビの劇場中継でした。
もういつのころだったのか憶えていないのだけれど、随分昔。
大阪の油屋のぼんぼん与兵衛はいわゆるチャラ男。花街の女に入れ上げ、挙句の果て勘当に。
同業者の内義お吉に借金をお願いするのだけれど、断られ殺害してしまうというお話。
思慮が浅いだけで決して悪人ではない調子の良い色男が、
借金に首が回らず、にっちもさっちもままならないなか、
諫言しつつも世話を焼いてくれる子持ちの人妻を
凄絶なまでの表情で手にかけてゆく様子が…
すっごいな~、うわぁ、歌舞伎って面白いのね~♪
と、わたくしに思わせることになった、記念すべき作品。
滑り、倒れ、びしょ濡れになる演技を見て、
これってホントの油ってことないワよね~、一体どうなってるの?
と、とても感動したものでした。
(後からフノリだと知った)
しかも、当時の孝夫がこれまたおっとこ前で…!
数年前に一門の違う方の主演で見る機会があったのですが、
期待が大き杉たせいか、あり、こんなにあっけなかったっけ?
意外なほどあっさりな幕切れに迫力不足を感じずにはいられず、
わたくしも擦れちゃったのかしら…なんて。。
今回は擦れ度を確認するために、
向かったようなところもあったのですが。
映像でだけれど、ここにも…
神を見たワ。
やっぱ凄かった~~❤
すごーい、すごーーい、すごーーーい♪
舞台ほどのスクリーンに
ときにはまるで劇場に居るかのように、
また時にはドあっぷ、大映しで見せられるのだから、
堪りませんワ♪
思わず拍手をしたくなるような。
難があるとしたら…、
27歳人妻お吉、
う~ん、手の動きとか時々はっとするぐらい美しかったのですが、
ちょっとビミョー。。
所詮、実生活ぢゃ親子(長男・女形)ぢゃないかと思うと、
意に反して与兵衛を惑わすことになる色香をキャッチしづらいというか
これほど至近距離で大映しになるということは
芸<ルックス~?
やっぱ色んな意味でバランスが…。
そしてそして、やっぱ国宝の御子息は
チャラ男のあほぼんを演じられても、
どうしても気品を拭いきれないというか
欠点のないのが欠点?
完璧なまでの美しさがちょっと足を引っ張ってるかもぉ~?
なんて思いながら見ていたら…。
とっぷりと日も暮れ、他に誰も居ない座敷で
しつこく無心する与兵衛にいい加減切れたお吉の
「先日もちょっと世話をしただけで夫に疑われ、どれほど釈明に苦労したか」
との言葉を受け、
「それならそれで一層そんな関係になれば良い」と無茶苦茶なことを言いだす
その表情が、その目が…!
うわっ、あ、悪人~~~。
大スクリーンでのドあっぷの大迫力なこと。
そして、
板の間で、一つずつ油樽が倒れ、
両者が油まみれになりながら、のたうち転げまわりながら追いかけ、かわそうとする様は
やはり期待に違わぬものでした。
ドラマ(映画)か舞台かわからなくなるほどのリアルさで
薄暗がりの中繰り広げられる凄惨な殺人劇―。
別室から響く赤児の泣き声、
必死でとどめを刺そうとする男の掻き乱れる着物
年増とはいえ、まだまだ美しい人妻のほどけて延びる帯、
バラけ、纏わり、掴まれる髪の束…、
江戸時代の人々のグロ文化をも包括した美意識の高さを見たワ…!
(と思ったら、実際は、享保年間に上演された後、100年ぐらい前の明治までお蔵入りだったのだとか。byウィキ)
仁左衛門丈―3
やっぱ壮絶。。
賞賛の言葉すらみつからない。
も一回観に行くかどうか迷い中~。
で、この日は暑い中、ちぃっとばかし歩いて道頓堀へ。
目的は…「船乗り込み」♪
きゃー、愛リンがこっちご覧に~♡ 握手して下さったワ~♡
もう、生神様~~~!
(さっきまで殺人犯してられたかと思うとなんかヘンな気分。。)
わたくしが昔みたのって、多分コレ。
http://www.youtube.com/watch?v=GqWDAIT2LWI&feature=related
あ、こっちもありました。
http://www.youtube.com/watch?v=E6Akkt9gR9c
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