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槙、フォーエバー? 18 [金色の翼]


軌道修正~~。
さっさと本編の方、いっちゃいますね。


第31話 イカロスの翼


銀のペンダントの妄想に取り付かれている栄子は、しつこく槙を責めますが、
身に覚えのない槙にはどうすることもできません。
  

今頃になって、妻の心の秘密に気がついた支配人は
「おにぎり三個の恩義を忘れたのか!」と、槙を責めますが、
窮地につけこみ、たったおにぎり三個で槙を自由にしようとした支配人も支配人です。




かつてあれほど愛した槙を、奥寺はこのときとばかりに追い詰め、
自分の手の内に囲おうと、連れて行かせます。

このとき、奥寺は銀のペンダントが誰によって置かれたものなのかを、知っていたのです。
許しを乞うて哀願する槙がみたい、自分に屈する槙がみたい、
奥寺はこの機に乗じて、再び槙を思い通りにしようと、期待で胸を膨らませます。


奥寺の企みにより、槙はビリヤード室に軟禁されてしまいました。


刑事たちが島にやってきて、槙を連行しようとします。
隙をついて、槙は修子の手をとり、アトリエに逃げ込みます。
追い詰められた槙は、藁にも縋る気持ちで修子に詰め寄りますが、突っぱねられてしまいます。
修子ははじめからすべてを知っていたのでした。
知っていて、槙と理生に付き合い、利用しようとしていたのでした。


ドアを蹴破り、刑事たちが踏み込んできます。
ここに至ってやっと修子の本性がわかって呆然とする槙を、逮捕します。


修子は島を飛び立ちます。
刑事たちを振り切って、槙は炎天下、必死で飛行機を追いかけますが、
追いつける筈がありません。


調子に乗りすぎたばかなイカロスは、逮捕、連行されます。



 

手ひどい修子の裏切りは、槙の築いてきたものを一挙に崩壊させ、奈落の淵へと追いやります。
いくら金と引き換えの偽りの愛がスタートだったとしても、愛を信じ、修子のために罪を犯そうとまでした槙が、愛を踏みにじられ、地に叩きつけられる失意の様は、前半の山場とも取れ、見方によっては視聴者の涙を絞っても不思議ではないシーンです。

その惨めさ、憎しみゆえの復讐心のようなものが次のステップへの原動力となる様は、
甘い言葉で世を渡ってきた男であればあるほど、鋭利でかちょよく、
純情あほ一直線であればあるほど、うざく、重いやっかいなものに感じられます。
愛したが故の憎しみへの転化…、ただの滑稽な逆恨み…。
槙の思いというものが、両者の間で、わたくしの中ではなかなか位置づけられないままでいます。
槙スペクトル?
偽りの愛で金を引き出そうと画策するちゃらいけどテク満載の兄ちゃんキャラと
(「偽りの愛」=「色仕掛け」、同義に思い込んでるわたくしの出発点がそもそも誤りなのでしょうか。
元々は八方塞がりで、現状、出口が見えないというだけの、普通の青年だった筈なんですよね。)
結婚、結婚と連呼し、「玻瑠を生かせ」と語る熱血キャラが、
わたくしのなかで不安定なままグラデーションを描いています。
成長したと考えればいいのかしら…?

しかも、ああまでして手に入れようとした「翼」とは、結局1ヵ月で手にすることのできたパイロットという職業(判断力や冷静さを要求されそう)だったということが、余計にキャラ付けを難しくしています。

「やっぱただの熱い単純ばか」と断定するのが簡単なんですけどね。





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